◆子宮頸がんとは
 子宮頸がんは子宮の入り口付近にできるがんで,最近は20~30代の若年層で増加傾向にあります。子宮頸がんは,ヒトパピローマウイルス(HPV)というウイルスのうち,発がんリスクの高い型の感染によって引き起こされます。HPVは誰でも感染する可能性があるウイルスで,思春期以降は性行為がきっかけの感染が主です。また,感染してもほとんどの場合は自然に排除されます。ウイルスが排除されずに長期間感染が続く場合,5~10年以上の年月を経て,子宮頸がんを発症することがあります。HPVは,子宮頸がんのほかにも,外陰がん,腟がん,尖圭コンジローマ(性器や肛門周辺に出来る鶏冠状のイボ)などの病気もひきおこします。
出典:よぼうせっしゅのはなし(2019)
   日本ワクチン産業協会

※HPV(ヒトパピロマーウイルス)の感染を予防するHPV(ヒトパピローマウイルス)ワクチン(子宮頸がん予防ワクチン)接種は、平成25年6月から積極的な接種勧奨を差し控えていましたが、令和3年11月26日付けで「最新の知見を踏まえ、改めてHPVワクチンの安全性について特段の懸念が認められないことが確認され、接種による有効性が副反応のリスクを明らかに上回ると認められた。今後の対応の方向性も踏まえつつ、積極的な勧奨を差し控えている状態を終了させることが妥当」という旨の見解が国(厚生労働省)から都道府県を通じて全国の区市町村に通知され、現在では、HPVワクチン予防接種における積極的な勧奨が再開されています。

より詳しい内容については、港区ホームページをご覧ください。子宮頸がん予防ワクチン(HPVワクチン)について

【対象】
小学校6年生(12歳相当)から高校1年生(16歳相当)の女子

【接種回数】
3回

【接種間隔】
ワクチンにより下記のとおり。

●サーバリックス(2価HPVワクチン)
標準的には中学1年生の間に1回目接種、1 か月以上あけて2 回目、初回1 回目から6 か月以上あけて3回目 を接種

●ガーダシル(4価HPVワクチン)
標準的には中学1年生の間に1回目接種、2か月以上あけて2 回目、初回1 回目から6 か月以上あけて3回目 を接種

【通知】
ご希望の方は、かかりつけ医やみなと保健所保健予防課へご相談ください。