◆ロタウイルス胃腸炎とは
ロタウイルス胃腸炎は,乳幼児に多くおこる感染性胃腸炎のひとつで,ロタウイルスというウイルスが原因です。日本でのロタウイルス胃腸炎の発症は冬~春に多く,主に生後3 ~ 24 か月の乳幼児におこりますが,ピークは生後7 ~ 15 か月です。生後3 か月以降に初めて感染すると重症化しやすくなります。ロタウイルス胃腸炎の多くは突然の嘔吐に続き,水のような下痢をおこします。発熱を伴うこともあり,回復には1 週間ほどかかります。また,ほとんどの場合は特に治療を行わなくても経口での水分や電解質補給だけで回復しますが,時に脱水,腎不全,脳炎・脳症などを合併することもあり,症状が重く脱水が強い場合には入院が必要となることもあります。
◎ワクチンの接種対象
ロタウイルスワクチンには,1 価ワクチンと5 価ワクチンの2 種類があります。どちらのワクチンも口から飲むワクチンです。1 価ワクチンは生後6 週から24週までの間に4 週間以上の間隔をおいて2 回接種し,5 価ワクチンは生後6 週から32 週までの間に4 週間以上の間隔をおいて3 回接種します。いずれのワクチンも1 回目は生後14 週6 日までに接種することが推奨されています。
※ロタウイルスワクチンは,2020 年10 月1 日から定期接種が開始されます。対象は,2020 年8 月1 日以降に生まれた乳幼児です。
出典:よぼうせっしゅのはなし(2020)
   日本ワクチン産業協会

接種するワクチンによって対象期間、回数が変わります。
※途中で違う種類のワクチンに変更することはできません。
【対象】
ロタリックス:生後6週から24週未満(生後6か月まで)
ロタテック:生後6週から32週未満(生後8か月まで)

【接種回数及び間隔】
ロタリックス:27日以上の間隔で2回接種
ロタテック:27日以上の間隔で3回接種

【通知】
生後2か月になる月の前月末に発送します。