◆インフルエンザ菌b型(ヒブ)とは
 インフルエンザ菌b型(ヒブ)はヒトからヒトに飛沫感染します。感染すると中耳炎や肺炎をおこすことがあり,まれに脳と脊髄を包む膜に炎症(髄膜炎)をおこすことがあります。ヒブワクチン導入以前は,日本ではヒブによる髄膜炎は一年間に400人くらいが発症し,そのうち約25%に永続的後遺症が残り,約5%が死亡すると考えられていました。しかし,ヒブワクチンの導入によりヒブ髄膜炎の発症率は公費助成前3年間と比べて大幅に減少したと報告されています。診断・治療が非常に難しい感染症ですが,ワクチン接種で予防することが可能です。
 なお,後に述べるインフルエンザとは別の微生物による病気です。
出典:よぼうせっしゅのはなし(2019)
   日本ワクチン産業協会

【対象】
生後2か月から5歳未満(5歳の誕生日前日まで)

【接種回数及び間隔】
初回接種の開始時期により接種回数は変わります。

〈接種開始:2か月~6か月〉
⇒4回(初回接種3回+追加接種1回)
初回接種:1歳の前日までに27日以上の間隔を空けて3回接種
追加接種:3回目から7か月~13か月の間隔を空けて1回接種
※2回目、3回目の接種を行わずに1歳を超えた場合は、2回目、3回目の接種は行わず、最終接種から27日以上の間隔を空けて追加接種を行います。

〈接種開始:7か月~11か月〉
⇒3回(初回接種2回+追加接種1回)
初回接種:1歳の前日までに27日以上の間隔を空けて2回接種
追加接種:2回目から7か月~13か月の間隔を空けて1回接種
※2回目の接種を行わずに1歳を超えた場合は、2回目の接種は行わず、1回目接種から27日以上の間隔を空けて追加接種を行います。

〈接種開始:1歳~5歳未満〉
⇒1回(追加接種1回のみ)

【通知】
生後2か月になる月の前月末に発送します。