◆ヒトパピローマウイルス(HPV)とは
ヒトパピローマウイルス(HPV)は誰でも感染する可能性があるウイルスで、主に性行為によって感染します。感染してもほとんどの場合は自然に排除されますが、ウイルスが排除されずに長期間感染が続く場合,5~10年以上の年月を経て子宮額がんを発症することがあります。HPVは、子宮額がんのほかにも、外陰がん、膣がん、肛門がん、尖圭コンジローマ(性器や肛門周辺に出来る鶏冠状のイボ)などの病気もひきおこします。子宮頸がんは検診で早期発見、早期治療が可能ながんですが、治療によって妊娠や出産ができなくなる可能性がありますので、ワクチンによる予防が大切です。HPVワクチンは性交渉を開始する前の年齢で接種するのが最も効果的であると考えられます。
出典:よぼうせっしゅのはなし(2024)
一般社団法人日本ワクチン産業協会
※HPV(ヒトパピロマーウイルス)の感染を予防するHPV(ヒトパピローマウイルス)ワクチン(子宮頸がん予防ワクチン)接種は、平成25年6月から積極的な接種勧奨を差し控えていましたが、令和3年11月26日付けで「最新の知見を踏まえ、改めてHPVワクチンの安全性について特段の懸念が認められないことが確認され、接種による有効性が副反応のリスクを明らかに上回ると認められた。今後の対応の方向性も踏まえつつ、積極的な勧奨を差し控えている状態を終了させることが妥当」という旨の見解が国(厚生労働省)から都道府県を通じて全国の区市町村に通知され、現在では、HPVワクチン予防接種における積極的な勧奨が再開されています。
より詳しい内容については、港区ホームページをご覧ください。子宮頸がん予防ワクチン(HPVワクチン)について
【対象】
小学校6年生(12歳相当)から高校1年生(16歳相当)の女子
【接種回数】
3回
※1回目を15歳未満で接種する場合は2回(シルガード9のみ)
【接種間隔】
ワクチンにより下記のとおり。
●サーバリックス(2価HPVワクチン)
標準的には中学1年生の間に1回目接種、1 か月以上あけて2 回目、初回1 回目から6 か月以上あけて3回目 を接種
●ガーダシル(4価HPVワクチン)
標準的には中学1年生の間に1回目接種、2か月以上あけて2 回目、初回1 回目から6 か月以上あけて3回目 を接種
●シルガード9(9価HPVワクチン)
15歳未満:標準的には中学1年生の間に1回目接種、6か月以上あけて2回目を接種(2回で完了)
15歳以上:2か月以上あけて2回接種、1回目から6か月以上あけて3回目を接種
【通知】
小学6年生になる4月